アレイマ® 253 MA*は、窒素と反応性元素で合金化されたオーステナイト系クロム・ニッケル系ステンレス鋼で、製鉄所のレキュペレーターや高炉のPCIランスなど、幅広い高温用途に適しています。
この鋼種は、例えば、等温および循環酸化、浸炭雰囲気、様々な燃焼ガスや排ガス、塩や金属溶融物などの環境下で優れた性能を発揮します。アレイマ® 253 MAは、使用条件や用途に応じて、最高1150℃まで使用可能です。
高い機械的強度と非常に優れた繰り返し酸化耐性
アレイマ® 253 MAは、セリウム(Ce)のような反応性元素の添加により、特に繰り返し条件下で非常に高い耐酸化性を示します。アレイマ® 253 MAの高い機械的強度は、ASTM 310タイプの材料を使用する場合に比べ、管壁の薄肉化を可能にします。高強度にもかかわらず延性は低下せず、良好な成形性が維持されます。
アレイマ® 253 MAの主な特性
高いクリープ強度
等温酸化、特に繰り返し酸化に対する非常に優れた耐性
燃焼ガスに対する優れた耐性
高温での優れた構造安定性
良好な溶接性
事例概要
トルコ最大の鉄鋼メーカーのひとつは、エネルギー消費を削減し、炉のレキュペレーターの耐用年数を延ばし、同時に生産量を増やしたいと考えていました。これを実現するためには、炉からの出熱を回収するのに不可欠なレキュペレーターを高温で運転できるようにする必要がありました。
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