新薬の開発において、不純物や代謝物の構造解析は避けて通れない重要なプロセスである。
しかし、合成後や分取LCによる精製後の構造解析には時間がかかり、高純度サンプルの回収は非常に困難です。そこで島津製作所では、2つの精製系を使い分ける画期的な精製方法により、目的化合物を高純度粉末で回収するCrude2Pureシステムを提案しました。
島津製作所の精製システムファミリーに新たに加わった超高速分取精製システムNexera UFPLCシステムは、Crude2Pureと同じ精製方法を継承しながら、分取から精製までを1つのシステムで行うことで、目的化合物を高純度の溶液で回収することができる。
従来の分取法では、分取したサンプルに移動相溶媒が含まれるため、分取時の希釈が避けられず、分取したサンプルを濃縮・脱塩する必要があった。このような手順はワークフローを複雑にし、サンプルのロス、労力、コストを増幅させます。
島津UFPLC超高速分取精製液体クロマトグラフでは、分取から濃縮、精製、回収までのすべての作業をオンラインで行うことができます。これにより、分取精製工程にかかる労力を大幅に削減し、手順ミスを防ぐことができます。分取した目的成分に対して独自のトラップ濃縮精製技術を用いることで、混合物に含まれる微量成分を高濃度・高純度で回収することができる。
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