Plastic Analyzerメソッドパッケージには、紫外線や熱で劣化したプラスチックのFTIRスペクトルライブラリが含まれています。このライブラリを検索することで、標準的なライブラリでは同定が困難な未知のサンプルの分析に有効であることがわかります。例えば、紫外線にさらされて劣化したプラスチックや、加熱によって変質した汚染物質や不良品などです。プラスチックを分析する場合、ライブラリはその材料特性を確認するために使用されます。しかし、熱や紫外線で変性(劣化)したプラスチックの赤外スペクトルは、標準スペクトルと形状が異なり、定性が困難な場合があります。
そこで、プラスチックアナライザーには劣化ライブラリが搭載されており、劣化状態を反映した精度の高い定性が可能です。
このライブラリには、14種類のプラスチックの紫外線劣化から得られた300以上のスペクトルが含まれています。この島津独自のライブラリには、岩崎電気(株)製の超促進耐候槽で約10年相当の紫外線劣化を受けたプラスチックの赤外スペクトルが含まれています。
このライブラリには、200~400℃に加熱された13種類のプラスチックの劣化から得られた100以上のスペクトルが含まれています。静岡県工業試験場浜松技術支援センターで測定した加熱劣化プラスチックの赤外スペクトルを収録した島津独自のライブラリ。
このシステムには、プラスチックの測定パラメータと、スペクトル測定とレポート作成を簡素化するIRSpirit専用プログラムIR Pilotが含まれています。
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