ソニーのローリングシャッター方式イメージセンサーは、高画質で様々な産業用途で採用されています。高感度で限られた光量条件下でも、効率よく光電変換をおこない、低ノイズで、解像度が高いこと、またサイズのバリエーションも広いことから、根強い人気と高い評価を得ています。
特長
低ノイズ
ソニーのローリングシャッター方式イメージセンサーはノイズの低さで高い評価を得ています。光電変換を担う画素内のノイズを抑制するとともに、A/D変換の前後で2回ノイズ除去を行っているため、同じ画素数でも、よりノイズの少ないクリアな画像を提供し、低ノイズのカメラ設計に寄与します。
高感度
ソニーのローリングシャッター方式イメージセンサーの第二の特長は高感度です。裏面照射型の構造により、表面照射型のイメージセンサーに比べ、より多くの光をフォトダイオードに集めることができるので、高い感度を実現しています。セキュリティカメラでも好評を得ている高感度のSTARVIS技術を搭載したイメージセンサー*もあります。
*) STARVIS技術搭載のイメージセンサー(産業用・白黒):
IMX455ALK-K, IMX571BLR-J, IMX226CLJ, IMX533CLK,IMX335LLN
大型イメージセンサーのラインアップ
産業用には、一般的にCマウントレンズ対応のイメージセンサーが使われていますが、より大きな光学サイズによる多画素センサーを活用することで、広いエリアを高精細に撮像できます。
ローリングシャッター方式イメージセンサーのラインアップでは、35mmを超える大型イメージセンサーも揃えています。例えば同じ画素サイズでも、1型の900万画素の製品(IMX533)と4.2型の1億5,100万画素の製品(IMX411)を比較すると、後者は前者の約17倍の面積を持つことになります。大型イメージセンサーを使うと、カメラは大きくなりますが、撮像回数の削減による生産性向上と、高解像度による認識精度の向上につながります。
ソニーの産業用大型イメージセンサーには、グローバルシャッター方式とローリングシャッター方式の2種類があります。それぞれの特長と選定ポイントを紹介します。