昨今、さまざまな産業機器分野において、人間の眼を超えるセンシングの活用が進んでいます。非可視光領域の紫外線波長域(UV/Ultraviolet)でのセンシングはその一例です。
IMX487は、UV波長域での撮像に対応しつつ、Pregius S™技術を搭載することでグローバルシャッター機能や高速性をあわせ持ったイメージセンサーです。従来から用いられてきた半導体パターン欠陥検査のほか、リサイクル現場での素材選別、部品表面の微細傷の検査、インフラ点検、ライフサイエンスなど幅広い用途への活用が可能です。
特長
歪みなく高速な撮像が可能なグローバルシャッター搭載
UV波長の特性に特化した構造を採用しつつ、グローバルシャッター画素技術Pregius Sを搭載することで、UV波長域(200nm~400nm)における動体歪みのない撮影、および193fps(10bitモード時)の高いフレームレートを実現しています。従来からUVカメラが用いられてきた半導体などの検査用途に加え、リサイクル選別など高速性が求められる領域にも適用が可能です。
低ノイズで高画質な撮像を実現
UV波長域に特化した構成部材や独自の受光部構造を採用。これにより、高いUV感度性能を維持し、ノイズを大幅に抑えた高画質な撮像を可能にしています。
多彩な用途に活用できる高画素
高いUV感度を維持しながらも2.74umまで画素を微細化し、2/3型で約813万画素の小型多画素化を実現しています。工場内のファクトリーオートメーション用途のみならず、インフラ検査など、持ち運びやすさや解像度が求められる屋外用途にも活用できます。
UVとは
右図はUVの波長域を簡易的に示した図です。可視光より波長の短い10nm~400nmの帯域がUV(紫外線)と呼ばれています。IMX487はこのUV波長域の中でも産業用の検査などに適した200nm~400nmの波長に対応しています。