Oリングの一部が溝からはみ出し、2つのシールエレメントの隙間にはまり込むことを「はみ出し」と言います。この現象はシール性を損ない、Oリングの急速な劣化につながります。
OリングやXリングと組み合わせて、高圧下での押し出しの問題を克服するために、バックアップリングが使用されます。バックアップリングは、シールにかかる圧力の反対側に配置されます。シールの両側から圧力がかかる場合(ダブルアクション)、2つのバックアップリングを両側に配置します。これは、シンプルで迅速かつ効果的なソリューションです。
利点と用途
Oリングの寿命延長
シールコストを抑えた費用対効果の高いソリューション
- 溝の加工公差を広げることが可能
Oリング単体よりも高い圧力に対する耐性(あらゆるシステムで50 barからの使用を推奨)
バックアップリングは、過酷な圧力や押し出しの危険性が高いシステムで使用されます。ほとんどの場合、Oリングと組み合わせて使用されます。
5種類のバックアップリング
バックアップリング T1:スパイラル
バックアップリング T2: ST8C(フラット)、30°カット
バックアップリングT3ST8(フラット)
バックアップリングT4ST9C(凹)30°カット
バックアップリングT5:ST9(凹型)
製造工程
通常、エラストマー製バックアップリングは、成形によって得られます。しかし、ご要望に応じて、またリードタイムを短縮するために、Technéでは機械加工部品も提供しています。プラスチック製バックアップリングは機械加工で製造されます。
材料
材料の選択は、使用温度、耐薬品性、シールの硬度によって決まります。バックアップリングのタイプは、適用される圧力に応じて選択する必要があります。
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