ポリエチレンナフタレート(PEN)樹脂は、1995年米国Amoco Chemicals社が、PENの原料であるナフタレンジカルボン酸(NDC)の商業生産を始めたのを契機に、種々の分野で使用され始めました。当社はこれに先立つ31年前の1964年にPENの研究開発を開始し、「テオネックス®」として商業化し、工業用部品、食品包装、医薬品包装等の機能部材として、着実にその用途を広げております。
「テオネックス®」は、酸性分のNDCとグリコール成分のエチレングリコールとの重縮合物である結晶性熱可塑性ポリエステルであり、代表的ポリエステルであるポリエチレンテレフタレート(PET)と類似の製法にて生産されていますが、その性能はPET対比ワンランク上位に位置付けられます。
「テオネックス®」は結晶性樹脂ですが、結晶化速度が遅く、容易に透明成形品が得られます。
「テオネックス®」は透明成形品として利用される代表的な樹脂であるポリカーボネート(PC)樹脂に対し、耐薬品性に優れ、かつ傷つきにくい高品位な製品の提供を可能にします。