非絶縁型プローブでは観測できない高速フローティング信号を検出します。IsoVu™プローブ技術は、光アイソレーションを使用することで、コモンモード干渉を排除します。これにより、100V/ns以上の速度で±60kV変動するリファレンス電圧であっても、正確な差動測定が可能になります。第2世代のIsoVuでは、IsoVuテクノロジのすべてのメリットが従来の1/5のサイズで実現されています。
汎用性の高いMMCXコネクタ、広い周波数帯域、優れたダイナミック・レンジと同相除去比を兼ね備えた第2世代IsoVuプローブは、光アイソレーション型プローブ技術の新たな基準を打ち立てた製品です。
光アイソレーション型プローブとは
絶縁プローブは、ガルバニック(オプティカル)またはRF絶縁を使用して、オシロスコープの基準電圧(通常はアース・グランド)とプローブの基準電圧を分離します。これにより、パワー設計者は、大きなコモンモード電圧が存在する場合でも、広帯域・高電圧差動信号を正確に測定することができます。テクトロニクスは、ガルバニック絶縁を使用することで、広帯域でクラス最高の同相除去比を実現する新技術(IsoVu)を開発しました。
優れた絶縁機能を備え、広帯域に対応したIsoVuプローブを使用することで、電源設計者は広帯域が必要なアプリケーションで、高電圧を測定する必要がある場合でも、従来の差動プローブよりも高確度での測定が可能になります。以下のような事例でご活用いただけます。
スイッチング電源の設計
ワイド・バンドギャップGaN/SiCデバイス用パワーFETの設計/解析
インバータの設計
モータ・ドライブの設計
BCIまたはESD測定
電流シャント測定
コモンモード・ノイズが減少し、詳細な測定が可能に
IsoVuテクノロジでは、パワー・オーバー・ファイバと光アナログ信号経路を使用して、測定システムとDUTを完全にガルバニック絶縁しています。プローブをコモンモード電圧で独立してフローティングすることで、絶縁によってコモンモード干渉を大幅に減少させることができます。