パワー・インテグリティの測定に最適化されたこれらのプローブは、低ノイズ、最大60VのDCオフセット、広帯域、低負荷という優れた性能を備えているだけでなく、幅広い接続方式に対応しています。
受動/差動プローブではなく、パワーレール・プローブを使用する理由
配電回路網の測定では、パワーレール・プローブを使用することで、従来からの受動プローブよりもはるかに正確な解析が可能になる
従来、パワー・インテグリティ・アプリケーションでは、パワーレールの測定において受動プローブまたは差動プローブが使用されてきました。しかし、近年のめざましい技術革新により、非常に高速なトランジションのリップルを高い確度で測定する必要があり、周波数帯域は数GHzレンジにもなります。こうした新たな設計上の課題に対応するには、計測器からのノイズを抑え、信号の成分をより詳細に観測するための広帯域を実現した、新しい計測器が必要になります。TPR1000/4000型パワーレール・プローブは、特に高感度測定において、低負荷による優れた確度、優れた低ノイズ性能を発揮するほか、広帯域に対応した機種も用意されています。
より多くのデータ、高速な信号に対応
新しいレール・プローブを使用することで、最高4GHzのパワーレールのトランジェント・トランジェント・イベントを取込み、±60Vのオフセット電圧レンジにも対応できるため、集積回路のピンに供給される電力をより正確に測定できます。ダイナミック・レンジも±1Vと広いため、電圧の高いレールにおいても、ライン上のドループ、負荷やトランジェントによって生じる大きな電流を観測できます。適切なオシロスコープと組み合わせて使用することで、観測しているノイズがテスト機器に由来するものなのか、あるいは本来はシステムに存在するはずがないアグレッサであるのか、判断に迷うこともなくなります。