MST形は、STシャフト・ボールケージ・外筒より構成されており、仕様に応じてこれらを自由に組合わせられます。断面形状が小さくすきまが最小におさえられ、動きが極めて軽くなめらかです。
MST形は、STシャフト・ボールケージ・外筒より構成されており、仕様に応じてこれらを自由に組合わせられます。断面形状が小さくすきまが最小におさえられ、動きが極めて軽くなめらかなため、光学測定器スピンドル、ペンプロッタ、OA機器、コンピュータ端末機器、自動ハカリ、デジタル測長機、ソレノドバルブなど各種の小型精密測定器に使用することができます。
高精度軸受
銅合金製のボールケージに、JIS B 1501に規定された精密スチールボール(真球度、相互差:0.0003mm)が組込まれ高精度を保証します。さらに、独特な保持方法によりボールの脱落を防止しています。
耐久性に優れた軸受
STシャフトおよび外筒は、厳選された材質を熱処理、研削し、さらに転動面は超仕上げされています。ボールケージのボール配列は濃密で、しかもボール軌道が重複しないようにボールが配置されているため、長期間にわたり摩耗せず、優れた耐久性が得られます。
コンパクトな軸受
直径1mmのボールの使用と薄肉の外筒により、断面形状が小さくスペースをとらない設計が可能です。
摩擦抵抗の極めて小さな軸受
ボールと転動面は点接触しているため、転がり損失が極めて小さく、低摩擦の転がり運動が可能です。
はめあい
ハウジングの内径はH6・H7に仕上げ、外筒挿入後に接着剤などで固定してください。
圧入を必要とする場合は、穴に外筒を組付けると内径は収縮しますので、圧入後内径をチェックして正しい予圧量になるよう軸径で調整してください。このとき予圧量は-2µmをこえないように注意してください。
ボールケージの移動長さ
ボールケージの移動長さは、外筒またはSTシャフトのストローク長さ(ℓS)の1/2だけ同方向に転がり移動します。