株式会社タンガロイ(社長:木下聡、本社:福島県いわき市好間工業団地11-1)は、大型溝入れ、および総形加工用工具『TungHeavyGroove』(タング・ヘビー・グルーブ)に、工具剛性を大幅に向上させた新シリーズを新たに開発し、2023年9月25日より全国で発売を開始します。
■製品の特長
溝幅10~25mの大型溝入れ用工具。
総形加工用素材インサートも設定。客先ごとの専用刃形を成形し、複雑形状の一発加工に対応。
インサートはダブテール機構によって、ねじ一本でも強固にクランプ。25mm幅のような大型溝入れでも高い信頼性を発揮。
インサートは、チップブレーカを搭載した溝入れ用HGM形、総形加工用素材インサートのHBL形をラインアップ。
HGM形チップブレーカは切れ味と刃先強度を両立させ、幅広い被削材に対して、安定した切りくず処理性能を発揮。また、インサート材種に幅広い被削材に対応するAH8015と、鋼の高速加工に最適なT9215を設定。
素材インサートのHBL形は、最大溝深さ6.6mmに対応可能で、材種にはTH10を採用。
専用ホルダはインサート下方に長さを取った独自の下あご形状を採用することで工具剛性向上(従来型ホルダに対して50%以上の剛性向上を実現)
ホルダ前方に拘束面を持たせた二面拘束型により、重切削加工も可能。
ホルダは内部給油仕様。インサート下方から逃げ面側へ切削油を供給、重加工切削熱の除去に貢献。
ホルダは、G1/8″の管用テーパねじを設置。市販の接続ジグでホース接続が容易に可能。
■おすすめのユースケース
幅の広い重切削の溝入れ加工において、ビビりによる低送り加工の効率を改善したい場合。
総形加工において、ビビりによる加工面を改善したい場合。