株式会社タンガロイ(社長:木下聡、本社:福島県いわき市好間工業団地11-1)は、新開発の短尺仕様インサートを採用した新しい内径溝入れ工具『TungShortCut』(タング・ショート・カット)シリーズを2023年9月11日より全国で発売開始します。
■製品の特長
TungCutは幅広いラインアップを誇る、多機能溝入れ工具シリーズ。
外径・内径溝入れから、端面溝入れ、旋削加工、突切りなど幅広い加工に対応可能。
多彩なインサート材種とチップブレーカ群で、幅広い被削材の溝入れ、突切り加工で安定した切りくず処理性と長寿命を実現。
溝幅1.2mm~8mmまでカバー。
■拡充品のポイント
2コーナタイプで全長9mmの短尺仕様インサートを新開発。内径溝入れ加工のランニングコスト低減に貢献。
最小加工径DMIN=12mmを実現した専用内径溝入れホルダを設定。
小型化によって、既存の2mm幅、3mm幅インサートに比べて、超硬合金使用量を75%削減。廃棄物重量の削減に貢献。
汎用的な溝入れ用DGS-S形と、フルRタイプのDTR-S形の2種類のインサートを設定。溝幅はどちらもCW=2mm&3mmをラインアップ。
インサート材種には、幅広い被削材で安定した寿命性能を発揮するAH7025を採用。
内部給油仕様により、切れ刃へ直接切削油を供給可能。切れ刃寿命の延長、切りくず排出性の向上が期待。
防振機能付きヘッド交換式内径加工用工具BoreMeister用ヘッドも設定。
■おすすめのユースケース
・内径溝入れ加工に2コーナドックボーンタイプのインサートを使用中。溝深さが浅く、短尺インサートに切り替える事でインサートコストを低減
・最小加工径ø12以上の内径溝入れ加工に1コーナ仕様インサートを使用中。2コーナ仕様インサートに切り替えることでインサートコストを低減
・CO2削減や環境負荷を生産活動のテーマにされている場合、必要十分な大きさのインサートに変更することで環境負荷低減に貢献
・突出しが長い内径溝入れ加工でびびりの発生が課題になっている。防振機能付きヘッド交換式内径加工用工具BoreMeisterと組み合わせて使用することでびびりの抑制が可能