ワルターは、チタン加工用超硬エンドミル Supreme MD377 および Advance MC377 の発売を本年 11 月より開始します。Supreme MD377 は航空宇宙産業におけるチタン合金加工に特化したハイエンド専用工具であり、Advance MC377 はチタン合金に加えてさまざまな被削材に使用できる汎用性を持つ工具です。どちらの超硬エンドミルも、仕上げ加工、中仕上げ加工および荒加工、ならびにフル溝加工、ランピング加工、ショルダー部のミーリング加工に使用でき、Supreme MD377 はダイナミックミーリングにも対応します。最小 Ø 2 mm から標準レパートリーされる Advance MC377 は、チタン合金に加えてクロムやニッケルを含むステンレス合金および鉄系被削材にも幅広く使用でき、一般部品加工、医療機器などの小物部品加工、食品産業や時計産業など多くの産業分野に最適なエンドミルです。汎用長寿命 AlCrNコーティング材種 WK40EA を用いる Advance MC377 は、全世界の当社拠点にてリコンディショニングサービスも提供します。
センタースルークーラントを採用した Supreme MD377 は、航空宇宙産業における高能率加工用途に開発されました。エンジン部品や構造部品の加工におけるベンチマーク工具であり、タイトな公差を達成しながらきわめて高い切りくず排出量を実現します。汎用型 Advance MC377 との相違点として、Supreme MD377 は 5 枚刃仕様により最高の生産性を実現し、不等ピッチ切れ刃によりビビりをおさえ、最新の HiPIMS コーティングテクノロジーを用いています。HiPIMS AlTiN+ZrN コーティングにより、難削材であるチタン合金の加工においても長い工具寿命を実現します。標準品は Ø 6 mm(最大切れ刃長さ 2×D)からレパートリーし、Walter Xpress 短納期特殊品製造プログラムにて特殊工具も対応します。