ワルターは、ステンレス系ワークの加工に特化して新規開発した最新転造タップ Supreme TC440 の発売を開始しました。ねば硬い性質を持つステンレス鋼は、塑性変形が必ずしも容易ではなく、従来の転造タップ加工ではプロセス信頼性および加工の品質にばらつきが生じることがありました。
新しい Supeme TC440 転造タップは、特許出願済みの全く新しい刃形状を採用しています。非対称形状の油溝を含む強化型デザインにより、ステンレス系ワークの転造加工において発生する大きなトルクに対するポリゴン部の安定性を格段に向上させ、ばらつきの多かった工具寿命、ねじ品質およびプロセス信頼性を大幅に改善しています。タップの表面には、複数工程による工具表面の平滑化を含めた特別な表面処理が施され、トルクおよびねじれ応力を減らすとともに、
プロセス信頼性をさらに向上させます。ステンレス系ワーク向け Supreme TC440 の製品レパートリーは、内部クーラントあり(軸方向内部クーラント(止まり穴用)および径方向内部クーラント(止まり穴 / 貫通穴用))および油溝付き内部クーラントなしから選択でき、メートル並目(M2 - M12)およびメートル細目(M8×1 - M16×1,5)にて、最大ねじ深さ < 3,5×DN までの加工に対応します。一般部品加工およびその他さまざまな産業分野にて、長寿命、高いプロセス信頼性およびねじ品質での転造タップ加工を実現します。